料理教室・パン教室のレッスン価格の決め方・価格設定と相場|赤字にしない5ステップ【時給50円の失敗談】


レッスンの価格の決め方が分かりません…
価格が安すぎて、経営が苦しい…
忙しいのに、なぜか収入が上がらない…
この記事では、料理教室・パン教室・お菓子教室の先生が、レッスンの価格を決められるようになる考え方を、わかりやすく、ひとつずつ丁寧にお伝えしていきます。

みやなりちあき
実は私自身、価格を知らずに始めて、時給50円・赤字という苦い経験をしました。だからこそ、同じ思いをしてほしくないんです。今日は、赤字にしない価格の決め方を、5つのステップで一緒に考えていきましょうね。
この記事はこんな方におすすめです!
✔️料理・パン・お菓子・米粉パン教室の先生で、レッスン料金に悩んでいる方
✔️教室を始めたいが、いくらが相場なのか知りたい方
✔️集客できないのは価格のせいかも…と悩んでいる方
✔️忙しすぎる割に、収入が上がらない方

みやなりちあき
教室ビジネスコンサルタントの、みやなりちあきです。
私は教室未経験の方の「ゼロからの教室開業」と、「10年続く教室の土台づくり」をサポートしています。
教室開業12年。子どもが0歳のときに料理教室を立ち上げ、個人教室のスタートから、協会設立・スクール運営・認定講座運営などの組織化まで経験してきました。現場を知る立場から、教室づくり、講座設計、継続導線、営業支援まで実践的にサポートしています。
これまでに延べ1500名の受講生を指導し、講師育成も実施。自身の教室運営と米粉事業の実践を通して培った経験をもとに、講師業・教室業の強みを活かした、無理のない事業設計を提案しています。
また、台本営業®︎認定コンサルタントとして営業支援も行っています。
教室ビジネスと教育のプロフェッショナルとして、教える仕事を形にし、続く事業へ育てるためのサポートを行っています。
講義実績(敬称略)
東京都 Start Up Hub Tokyo TAMA
カルチュアコンビニエンスクラブ株式会社(蔦屋書店)
株式会社西村機械製作所
ホームメンターズ株式会社
ミリオンセールスアカデミー など
米粉事業・登壇・レシピ開発相談実績(敬称略)
米コ塾/米粉カンファレンス/貝印/農林水産省/CookPadTV/株式会社日和ファーム/彩華/有限会社エール/株式会社サトノミライ(コメノソラアトリエ) など
目次
レッスン料金の決め方・赤字にしない教室経営
今日は、質問の多い「レッスンの価格の決め方」について、私の経験も交えてお話しします。
私は12年前に、パン教室を始めました。前職はデパートの社員で、食とはまったく無縁のど素人。何も分からない状態でのスタートでした。
販売接客業だったので人と接することには慣れていましたが、経営や集客のことは、さっぱり。原価計算も、給与計算も、工数管理(作業にかかる時間や作業量)も、そんな概念は皆無でした。
😥 時給50円、経費を引くと赤字
そのときの私は、時給換算するとなんと50円。経費を差し引くと、赤字でした。そこから立て直しましたが、心身ともにすり減り、息子の保育園代を払うために、顔面蒼白で動かざるを得ない状況でした。
この記事を読んでくださっているあなたには、何も考えずに始めて、同じ辛い思いをしてほしくありません。だから、詳しくお伝えしますね。一緒に勉強しましょう!
💰 レッスン価格を決める5つのステップ
ステップ1:「自分が必要なお金」を割り出す
ステップ2:「レッスンの材料費」を計算する
ステップ3:「試作の材料費」を計算する
ステップ4:レッスン代を設定して、集客人数とレッスン日数を割り出す
ステップ5:コースを設計し、単発から誘導できる仕組みを作る
ステップ1〜3|必要なお金と、かかる費用を計算する
ステップ1:「自分が必要なお金」を割り出す
まず、あなたが教室でいくら稼ぎたいのかを決めます。
今パートで月5万円稼いでいるなら、5万円。正社員で25万円の給与なら、25万円。パートで5万円あって、あと5万円必要なら、5万円。——このように、自分に必要な金額を割り出します。
ステップ2:「レッスンの材料費」を計算する
次に、レッスン1回あたり、いくらの材料費がかかるかを計算します。
たとえば米粉パン教室なら、1人あたり米粉は約200gで300円くらい。副材料を合わせて1,000円。ランチも付けたら、2,000円くらいかかるかもしれません。もちろん、電気代などもかかりますね。
ステップ3:「試作の材料費」を計算する
意外と見落としがちなのが、試作にかかる費用です。自分が試作にかけている時間と、試作の材料費も計算しておきましょう。
米粉1kg 1,300円、副材料を入れて2,000円。ランチの試作も何度も作れば、5,000円は余裕でかかります。
⚠️ これに気づかないと…
ここまで計算すると、恐ろしいことが分かります。もし2,000円や1,500円でレッスンをしていたら——「赤字」です。ビジネスですから、赤字にしてはいけません。
ステップ4|レッスン代を決めて、必要な集客人数を出す
費用が分かったら、レッスン代を設定します。
ここまでの計算をふまえると、1レッスン4,000円は、いただけるようにしたいところです。
月に5万円の売上を目標にすると、必要なのは12名の集客。1レッスン3名で、月4回のレッスンをする計算になります。
4,000円 × 3名 × 4回 = 50,000円/月
でも、これには経費が含まれていません。4,000円から、2,000円の経費を引いてみましょう。
4,000円 − 2,000円 = 2,000円
2,000円 × 3名 × 4回 = 25,000円/月
すると、実際の収入は25,000円になってしまいます。
50,000円の収入を得ようと思ったら、この倍の3名×8回=24名の集客が必要ですね。

始めたばかりの先生が、毎月24名を集客するのは、正直とても大変です。だからこそ、次のステップ5が大事になるんですよ。
📖 あわせて読みたい
👉 【ペルソナの作り方・米粉パン教室事例】コースの販売に欠かせないペルソナの考え方と作り方
→ コースを作るには「ペルソナ(理想のお客様)」を考えることが大切。あわせてどうぞ。
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ステップ5|コースを設計して、単発集客から抜け出す
始めたばかりの先生が、毎月24名も集客し続けるのは大変です。そこで、コースレッスンを作って販売します。
単発レッスンをずっと続けるのは、集客がとても大変です。そこで、体験レッスンに来ていただいた方に、コースをおすすめして購入していただく。この仕組みがあると、集客の負担がぐっと減ります。
💡 コースが利益を生む
コースレッスンを販売できれば、利益はグッと上がります。そのためには、理想のお客様(ペルソナ)が「コースでも受けたい!」と思う、魅力的なコースを作ることが大切です。
では、もしコースを売らず、体験レッスンだけを続けたら、どうなるのでしょうか。少し、怖い話をします。
体験レッスンの人数は同じ(6ヶ月目以降は月6名で安定)として、コースを売らない場合の売上を計算してみました。
😰 コースを売らない場合(体験レッスンだけ)
月商は、ずっと3万円(体験6名 × 5,000円)のまま横ばいです。
【経験者・コースなし】
6ヶ月:月商3万円/累計11.3万円
12ヶ月:月商3万円/累計29.3万円
24ヶ月:月商3万円/累計65.3万円
【未経験者・コースなし】
6ヶ月:月商3万円/累計8.5万円
12ヶ月:月商3万円/累計26.5万円
24ヶ月:月商3万円/累計62.5万円
2年続けても、累計65万円・62万円で頭打ち。月商は2年後も3万円のままです。
では、同じ体験人数でコースを売った場合は、どうなるでしょう。並べてみると、その差に驚きます。
✨ 2年後(24ヶ月)の累計売上 比較
経験者:コースなし 65万円 → コースあり 980万円(約15倍)
未経験者:コースなし 62万円 → コースあり 740万円(約12倍)
月商も、コースなしは2年後も3万円のままですが、コースありなら、経験者・未経験者とも月商50万円に到達します。
同じ体験講座をやっていても、コースを売るかどうかで、2年後がこれだけ変わるのです。この差は、努力の量ではなく、「仕組みがあるかどうか」の差です。

同じだけ頑張っているのに、2年後に15倍の差。切ないですよね。でも逆に言えば、コースの仕組みさえ作れば、あなたの頑張りが何倍にも実るということなんです。
ただし、コースを売るには、コースにつながる体験講座と、「セールスの力」が必要です。ただ体験してもらうだけの体験講座では、コースは売れません。
📖 あわせて読みたい
👉 売れる講座・レッスンの作り方|作ったのに売れないを防ぐ講座・レッスンの作り方
→ 2年後に差がつく「売れるコース」の作り方は、こちらで詳しく解説しています。
つまり、レッスンの利益を生み出すには、魅力的な「体験レッスン」と「コースレッスン」を設計し、体験レッスンに集客する仕組みを作って、セールス力を上げることなんですね。
料理教室も、料理のスキルだけあっても、宝の持ち腐れです。マーケティングとセールスを学んで、あなたの大切な教室を、必要な方に届けていきましょう。

分からなくても、大丈夫。今日はじめて聞いたのですから。これから一緒に構築していきましょう。応援しています^^
まとめ|価格は「計算」と「仕組み」で決める
✅ この記事でお伝えしたこと
✔️ 価格を知らずに始めると、時給50円・赤字になることも
✔️ ステップ1:自分が必要なお金を割り出す
✔️ ステップ2・3:レッスンと試作の材料費を計算する(試作費を忘れない)
✔️ ステップ4:レッスン代を決め、必要な集客人数を出す
✔️ ステップ5:コースを設計し、単発集客から抜け出す仕組みを作る
✔️ 同じ体験人数でも、コースを売るかどうかで2年後の売上は10倍以上変わる
価格は、なんとなくではなく、きちんと計算して、仕組みで決めるもの。そうすれば、忙しいのに赤字…という状態から抜け出せます。あなたの教室が、長く続いていきますように^^
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以下の記事もセットで読むと、価格設計からコース販売までの流れが見えてきます。
👉 売れる講座・レッスンの作り方|作ったのに売れないを防ぐ講座・レッスンの作り方
👉 【ペルソナの作り方・米粉パン教室事例】コースの販売に欠かせないペルソナの考え方と作り方
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